贈ってよいもの
母の還暦祝いに贈って良いものは家電製品や旅行です。
還暦には赤いちゃんちゃんこというのが一般的なイメージですが、最近はちゃんちゃんこにプレゼントを添えて特別感をプラスします。
家庭によっては赤いちゃんちゃんこは贈らないで実用的なプレゼントのみというケースもあります。
家電製品
実用性という言葉に最も当てはまるのが家電製品で、長年家のことを頑張ってくれている母親にピッタリです。
壊れない限りもったいないと考えて買い替えないことが多く、子供からプレゼントされないと最新機能の便利さを味わえません。
省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫は光熱費を減らして家計の助けになります。
最新家電は値段も高いので自分から買うことは少ないです。
しかし歳とともに疲れやすくなりできるだけ楽をして家事をこなしたいという気持ちは高まります。
直感的な操作で体への負担を抑えて家事ができる家電製品を選びましょう。
軽くて吸引力の高いコードレス掃除機などがおすすめです。
コーヒーメーカーや電気ポット、圧力鍋などは料理好きの女性から高い評価を得ています。
美容家電
若々しくて美意識が高い場合は美容家電を贈るという手もあります。
スキンケア用品の浸透力を高めたり目元にスチームを当てて小じわを改善したりと美顔器の種類も様々です。
若い人のようにエステサロンに通うのは恥ずかしいと感じる女性も多く、自宅でエステサロンに近いケアが受けられるのは喜ばれます。
子供に選んでもらうことで、美容家電を選ぶ時の気まずさもありません。
旅行
旅行は形としては残りませんがリフレッシュし良い体験ができるプレゼントです。
旅行会社のプランには還暦祝いプランがあり、普通に宿を手配するより安くで済みます。
プランは家族が楽しめるように充実しており、温泉やグルメに特化していることが多いです。
温泉は日頃の疲れを癒してもらうのに効果的で、泉質により効能が異なるので母の気になる症状を事前にリサーチしておきます。
関節痛や美肌、リウマチなどに効く温泉はたくさんあるので、泉質だけで目的地が決まることはありませんが絞り込みには大いに役立ちます。
グルメに関しては宿でも地元の有名店でも楽しめ、店で食べる場合は事前にクチコミなどを見ておきます。
旅行は予算が多めになりやすいですが、孫を連れて行くなど皆でお祝いムードを共有できます。
宿では赤いちゃんちゃんこを着てもらって家族で写真撮影をするなどのサービスを受けられるプランもあります。
かつては遠隔地の宿を予約すると親に負担がかかると避けられていましたが、最近の60歳はまだまだ元気なので本人が行きたがっているところを優先して良いです。
どこでも良いと言われたら近くに有名な観光地があり効能の高い温泉に入れる宿を探します。
国内旅行と海外旅行ならば国内旅行を贈る人が多いです。
海外旅行は日常から離れて目一杯楽しむことができますが、旅行先でテロに遭う恐れがあります。
国内旅行であれば言葉に関する障壁もなく治安が良いので、子供たちが同行できない場合でも安心できます。
元気があるうちに海外旅行に行かせてあげたいという気持ちがあったとしても、たくさんのプランが用意され丁寧なサービスが期待できる国内旅行が無難です。
贈ってはいけないもの
死をイメージさせたり縁起が悪いもの
反対に還暦祝いに贈っては駄目なのが、死を連想させるものとされます。
還暦は新しい人生の門出を祝うためで、そうでなくとも不吉なイメージを伴う死は避けなければなりません。
具体的なものにはお茶や櫛があります。
お茶が好きな人は多く、美味しいものを飲んで欲しいと贈りがちです。
お茶を扱う店では還暦祝いにお茶を勧めることもあります。
しかしお茶は香典返しに使われるので、葬式から死を連想させてしまいます。
お茶の葉が収穫できる木は地中にしっかり根を張ってなかなか抜けないので、結婚して末永く家庭にいられるようにと結納の際に贈られることもあり、昔は良いことへの贈り物でした。
しかし時代の移り変わりにより香典返しにお茶が使われるようになってからは、縁起が良いというイメージが無くなってしまいました。
実際に縁起が悪いわけではありませんが、特別な日の贈り物としては好まれないと理解しておきましょう。
次に櫛は「クシ」から9と4、つまり「苦」「死」と言い換えられてしまいます。
語呂がお祝い事にはふさわしくありません。いつまでも美しくいて欲しいという願いから贈りやすいので注意します。
現金
還暦祝いに限らずお祝いは相手が喜ぶものをプレゼントすることは大切で、その観点では現金も味気ないので贈らないのが良いです。
現金をもらえば貯金も含め好きなことに使えて便利ですが、お祝いをしたいという気持ちが伝わりません。
結婚祝いと入学、卒業祝いは例外として現金でお祝いすることになっていますが、その他は現金を贈ると簡単に済ませたという印象を与えます。
母は子供が自分のことを一生懸命に考えて贈ってくれることを喜ぶので、面倒と感じてもプレゼント選びには時間を掛けます。